新NISAがスゴい！注目ポイント5選

こんにちは。サイト運営者のちびくまです。

2022 年 12 月 16 日、2023 年度税制改正大網が発表されました。
色々な話題が出ていますが、皆が一番注目しているのはやはり "NISA" についてでしょう。

NISA は "資産運用が非課税でできる！" という優遇制度ですが、このたび大きな改正が入りました。
今回は、その "新NISA" について解説すると共に、具体的な行動内容を示せれればと思います。

この記事を見てもらえれば、

2024 年から始まる新制度の内容
個人的な感想、有効活用する為のアドバイス

を一つの情報として参考にして頂けるかと思います。

1 新NISAのスゴいポイント5選
2 まとめ

新NISAのスゴいポイント5選

結論、この 5 項目です。

旧制度と併用可能
投資枠が 1,800 万円もある
最速 5 年で枠を使い切れる
非課税期間は永久
売却後、非課税枠は復活

ひとつずつ解説していきます。

旧制度と併用可能

そもそも旧制度というのは、以下の 2 つのことを指します。

■一般 NISA：年間 120 万円 x 5 年間、合計 600 万円分の投資が非課税になる制度
■つみたて NISA：年間 40 万円 x 20 年間、合計 800 万円分の投資が非課税になる制度

新制度では、これらの旧制度との共存が可能になります。

もし旧制度のつみたて NISA を 2018 年から満額投資活用していた場合、年間 40 万円 x 6 年間＋新 NISA 投資枠 1,800 万円の合計 2,040 万円分の投資が非課税になる優遇を受けられるということになります。

仮に投資額 2,000 万円が 2.5 倍になったら、、、

・旧制度：利益 3,000 万円 x 税金 20%、合計 600 万円を税金として納税
・新制度：全て非課税になり、旧制度では必要だった 600 万円の税金が 0 円になる

ということになります！

ここだけ見ても、めちゃくちゃ有難い改正であることが分かりますね！

投資枠が 1,800 万円もある

まず、非課税上限額は取得価額ベース。つまり、含み益は入りません。

例えば、100 万円で株を購入してその株が 300 万円など大きく値上がりしたとしても、投資枠は取得価額の 100 万円分のみ使用したこととして認識されます。1,800 万から 100 万を引いた 1,700 万円が残りの非課税枠として使えるということですね。

ちなみに投資枠 1,800 万円の内訳は大きく 2 つ。"つみたて投資枠" と "成長投資枠" です。

"つみたて投資枠" では、現行のつみたて NISA 対象ファンドが買えます。つまり、旧 NISA 制度中に金融庁が選定したお墨付き優良ファンド・投資信託が対象になります。この枠に制限はなく、1,800 万円までフル投資が可能となります。

一方、1,800 万円のうち 2/3 の 1,200 万円までは "成長投資枠" として利用することも可能です。成長投資枠では、様々な上場株式・投資信託が購入できますが、債券 ETF・レバレッジ商品は対象外です。

最速5年で枠を使い切れる

新 NISA 対象の 1,800 万円は生涯投資額になるので、1 年間で 1,800 万円を全て使い切ることは出来ません。具体的には、年間投資上限額が決まっているのです。

・つみたて投資の年間投資上限額：120 万円
・成長投資の年間投資上限額：240 万円

合計 360 万円が上限になります。

なので、年間 360 万円投資できる人は最速 5 年で 1,800 万円の投資枠を使い切ることになります。その他、月々いくら投資に回すかで使い切る年数は以下の通りです。

■月 3 万円投資：50 年かけて 1,800 万円投資
■月 5 万円投資：30 年かけて 1,800 万円投資
■月 10万円投資：15 年かけて 1,800 万円投資
　※全てつみたて投資に投資する人も最短で 15 年

もちろん、投資は人それぞれなので自分の身の丈にあった投資で OK です。

非課税期間は永久

旧制度では、非課税期間が 20 年、また非課税対象となる取引は 2018 〜 2042 年までに投資したものだけでした。

ところが新 NISA では、

・非課税の対象となる取引はいつ開始しても OK
・非課税期間も無期限

になります。

今回、無期限になったのは NISA という制度が恒久化したことによる恩恵なのです。ただ、現状 NISA が恒久化するものとして話が進んでいますが、今後どうなるかは不透明です。例えば、100 年安心と言われた年金制度も今はどうなっているか...という話と同じです。なので、これだけ大規模な優遇税制を作るということは、どこかで増税はあると見るべきなのかもしれません。

売却後、非課税枠は復活

1,800 万円の投資枠、持っている投資商品を売却したら、非課税枠が復活します。つまり、非課税枠の再利用が可能になるんです。例えば 100 万円の投資商品を購入して残りの投資枠が 1,700 万円になったとしても、その投資商品を売却すれば投資枠は 1,800 万円に戻るということですね。

なので、生涯総額 1,800 万円まで非課税で投資できるのではなく、生涯総額 1,800 万円分の非課税ポジションを保有できると理解しておくのが正しいです。

ただし、年間投資額はつみたて投資・成長投資で合計 360 万円のルールに変わりはないので、保有してる投資商品を売却しても既にその年で 360 万円を使い切っていれば新たな投資はできません。つまり、年間投資上限額に変動はないので注意しましょう。