大阪商工会議所が主催するメンタルヘルス・マネジメント検定。
コースは Ⅰ 種 〜 Ⅲ 種 の 3 種類がありますが、Ⅲ種 (セルフケアコース)、 Ⅱ 種 (ラインケアコース) ともに難易度は高くなく、きちんと対策すれば独学でも合格可能です。
今回は、メンタルヘルス・マネジメント検定 Ⅱ 種を独学で合格した私が、勉強のポイントとおすすめのテキストについてお伝えします。
目次
合格率は?
Ⅱ 種の合格率は、約 55 % です。
直近の合格率は、以下の通りとなっています。
試験日 | 合格率 | |
第25回 | 2018年11月4日 | 65.1% |
第26回 | 2019年3月17日 | 48.7% |
第27回 | 2019年11月3日 | 43.3% |
第28回 | コロナの影響により公開試験中止 | |
第29回 | 2020年11月1日 | 56.5% |
第30回 | 2021年3月21日 | 68.2% |
第31回 | 2021年11月7日 | 46.4% |
第32回 | 2022年3月20日 | 69.8% |
ご覧のとおり、少々バラつきはあるものの、合格率は平均して 55 % 程度です。
合格率は決して低くない試験であると言えるでしょう。
合格基準は?
Ⅱ 種 (ラインケアコース) は、100 点満点中 70 点以上で合格と判定されます。
問題は全 50 問、すべて 4 択の選択問題です。
試験時間は 2 時間で、早く終われば途中退出も可能となっています。
Ⅱ種は独学でもいける!
結論から言って、Ⅱ 種は独学でも合格できます。
各企業にて通信教育や受験対策講座なども開かれていますが、自己学習のみでも問題なく合格できる内容です。
テキストを読み込み、くり返し過去問にトライするといった勉強を半年程度行えば、合格ラインは突破できるでしょう。
独学の勉強法とポイント
勉強の進め方
独学の進め方として、ぜひ以下の内容をおさえておいてください。
- まずはテキストを読んで概要を理解
- 過去問を解いて試験の傾向を把握
- テキストや資料をくり返し読んで、知識をインプット
- 再度過去問を解いて、自分の弱みを把握
- 間違えた問題の解説を読み、あわせて該当箇所のテキストを読みこむ
Ⅱ 種 (ラインケアコース) では、応用問題も出題されます。
そのため、概要の丸暗記だけではなく、きちんと内容を理解して落とし込んでおくことが重要です。
とにかく過去問を解いて間違えた項目はテキストを読み直す、ということをくり返しましょう。
また、余力のある方は、厚生労働省が公開している働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトこころの耳もチェックしておくと良いです。
上記サイトでは、出題される各種法令に関する最新情報を確認することができますよ。
理解度を高めるためのコツ
過去問で勉強する時におすすめなのが、以下の方法です。
メンタルヘルス・マネジメント検定では、すべての問題が 4 択の選択問題で出題されます。
「最も適切なものを選びなさい」という問題では、選択肢の 4 つのうち 3 つが誤った文章ということになります。
この時、誤った文章を読んで "どこが間違った情報か" を洗い出しましょう。
例えば、このような感じです。
例)ストレス下で意識的に補うと良いものとしては、ビタミンB・C群、カリウムやマグネシウム等がある。
こちらの文章では、「カリウム」というワードが誤った情報ですよね。
そのため「カリウム」に訂正線を引きます。
さらに、正しい文章となるよう「カルシウム」を追記できれば、あなたの理解度は 100% です!
本検定はかなりひっかけ要素が多く、正しく見える文章の中に誤った情報が 1 つだけ紛れているといった選択肢も非常に多いです。
上記の勉強法をくり返し行っておくと 1 つ 1 つの知識が確実に落とし込めるため、ひっかけ的な選択肢を早まって選んでしまうといったケアレスミスを撲滅することができます。
過去問に取り組む際は、ぜひこの勉強法も試してみてくださいね。
最後に、独学での勉強を行ううえで重要な「テキスト選び」について、ポイントをまとめます。
テキスト選び
マストアイテム:公式テキスト
メンタルヘルス・マネジメント検定を主催する大阪商工会議所は、公式テキストを出版しています。
試験は毎回、この公式テキストから出題されます。
受験するのであれば、こちらのテキストはマストアイテムですね。
【公式テキスト】
公式テキストの最新版は、2021 年 7 月に出版された第 5 版です。
これから新たにテキストを買って勉強される方は、必ず第 5 版を購入しましょう。
マストアイテム:過去問題集
テキストで概要を理解できたら、あとは過去問をくりかえし解いていきましょう。
試験の傾向をつかみ、自分の苦手分野を明確にします。
上述の勉強法も取り入れながら、ケアレスミスを起こさないようしっかり対策してくださいね!
【過去問題集】
こちらは、公式テキストに準拠した過去問題集です。
過去数年間の試験問題を分析し、よく出題される問題をまとめてくれています。
この問題集の良いところは、すべての問題に解説がついているところ。
間違えた問題は、詳細な解説を読むことで正しい知識をインプットできますし、正解した問題も、解説を読むことでさらに理解度を高められるんです。
この 1 冊も、マストアイテム。
何度もくり返し解いて、知識を落とし込んでいきましょう!
必要に応じて:市販のテキスト
「公式テキストを読んだけど、全然内容が頭に入ってこない…」「そもそもテキストが分厚くて、読む気が起きない…」という方は、外部企業が出版しているテキストも有効活用しましょう。
個人的には、市販のテキストの方が要点を分かりやすくまとめてくれているのでおすすめです。
正直、公式テキストは文字の羅列が続いてとても読みにくい教本なんですよね。
その点、市販のテキストなら、公式テキストの中でも特に重要なポイントや頻出項目をピックアップしてくれているので、効率よく勉強することができるんです。
イラスト付きで解説しているものや赤シート付きのものなど、様々な形態のテキストが出版されているので、必要に応じて市販のテキストも取り入れると勉強がサクサク進みます!
サブテキストとして、ぜひ自分にあったものを探してみてください。
【おすすめテキスト】
こちらは Ⅱ 種 (ラインケアコース) の頻出箇所をまとめた「テキスト&問題集」です。
馴染みのない単語には語句説明がついていたり、ワンポイント解説が入っていたりと、初めて勉強される方にも分かりやすい仕様となっています。
資格の学校である TAC の人気講師が執筆している点も、安心感がありますね。
赤シート付きなので、理解度を確かめながら勉強することもできますよ。
まとめ
②過去問を解いて試験の傾向を把握
③テキストや資料をくり返し読んで、知識をインプット
④再度過去問を解いて、自分の弱みを把握
⑤間違えた問題の解説を読み、あわせて該当箇所のテキストを読みこむ
✔️ とにかく過去問をたくさん解いて対策しよう
✔️ 自分にあったテキストを見つけて活用しよう
合格目指して、がんばってください!
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