目次
クッション言葉とは?
本題に入る前に添えるひとことを、クッション言葉といいます。
ストレートに伝えると角が立つ、きつく聞こえてしまう、といった時にクッション言葉を使うと、相手に与える印象を和らげることができるのです。
文字通り「クッション」になってくれる言葉なんですね。
よく使うシチュエーションとしては「依頼」や「反論」、「謝罪」などを伝える場面が挙げられます。
例)クッション言葉を使わない場合
例)クッション言葉を使った場合
言われた相手の感じ方
クッション言葉を投げかけられた相手は、「丁寧で優しい」「気遣ってくれている」という印象を持ちます。
クッション言葉を使うと「思いやり」や「相手に寄り添う気持ち」を表現できるので、スムーズかつ友好なコミュニケーションをとることができます。
自分自身への効果
実は、クッション言葉の効果は言われる相手だけではなく使う側にもあるんです。
たとえば、お願いごとを伝えるときや異論を唱えるとき。相手に「申し訳ないな」という気持ちがあると、なかなか言いにくいこともありますよね。
そういった場面でクッション言葉を添えると、伝える自分自身の心理的負荷も軽減することができます。
クッション言葉は、言われた相手も言う自分もコミュニケーションが取りやすくなる、魔法の言葉なんですね。
ビジネスだけじゃない!使用シーン
コールセンター業務や対面接客、営業の電話などで使用されることが多いことから、『クッション言葉はビジネスで使うもの』というイメージが強いかもしれません。
しかしながら、コミュニケーションを円滑にする意味では、プライベートで使うことも非常に有効です。
家族や友人、恋人との会話の中で意識的に使ってみると、思いやりを持って接することができ、良好な関係を築くことができますよ。
ここでは、日常生活で使えるクッション言葉の例をシーン別に挙げていきます。
お願いごとをするとき
「よかったら、・・・」
「可能であれば、・・・」
「申し訳ないんだけど、・・・」
「もし面倒でなければ、・・・」
「忙しいとは思うけれど、・・・」
使用例)
断りたいとき
「あいにくだけど、・・・」
「せっかくだけど、・・・」
「ありがたいけれど、・・・」
「こちらの都合で申し訳ないけれど、・・・」
使用例)
反論したいとき
「言う通りだけれど、・・・」
「ちょっと言いにくいけれど、・・・」
「気持ちはとても分かるけれど、・・・」
「言葉を返すようで悪いけれど、・・・」
「こちらの勘違いだったら申し訳ないけど、・・・」
使用例)
謝りたいとき
「毎度ながら、・・・」
「待たせてしまって、・・・」
「迷惑をかけてしまって、・・・」
「悪気はなかったんだけれど、・・・」
「残念な気持ちにさせてしまって、・・・」
使用例)
質問したいとき
「失礼を承知で聞くけれど、・・・」
「単純な疑問なんだけれど、・・・」
「よければ聞きたいんだけれど、・・・」
「もし知っていたら教えてほしいんだけれど、・・・」
使用例)
相手の助けになりたいとき
「僕でよければ、・・・」
「もし私にできることがあれば、・・・」
使用例)
クッション言葉でコミュニケーション上手になろう
コミュニケーションを円滑に図るうえで、とても役に立つクッション言葉。
話のあたまに添えるだけで相手への印象が大きく変わるものなので、うまく活用していきたいですね。
もちろん上手な話し方には、話すときの表情やスピード、身振り手振りなどいろいろな要素が必要ですが、まずは取り入れやすいクッション言葉を使えるよう心がけてみるといいでしょう。
ぜひ、今日から普段の会話に取り入れてみてくださいね。