そんな、勉強に行き詰まっているあなたへ。
今回は、メンタルヘルス・マネジメント検定 Ⅱ 種 (ラインケアコース) に独学で合格した私が、ここだけは押さえたい!頻出内容&ポイント箇所についてお伝えします。
覚えやすいようイラスト画像も交えて解説しますので、ぜひ何度も目を通して知識のインプットにお役立てください。
今回は、第 2 章の内容を取り上げます。
第 1 章から学びたい方は、こちらからお読みください👇
第 2 章の内容
Ⅱ 種 (ラインケアコース) の第 2 章は、「ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識」という題目です。
主に、以下の内容が出題されます。
- ストレスの基礎知識
- メンタルヘルスの基礎知識・・・など
ここからは、テキストの項目に沿ってそれぞれ「ここだけは押さえたい」ポイントをまとめていきます。
必ず押さえる!頻出内容
ストレスの基礎知識
ここでは、ストレスとは何か?どのようなメカニズムで健康障害が引き起こされるのか?といった、メンタルヘルスを考える上での基礎知識を理解しておきましょう。
ストレスとは
「ストレス」という言葉は日常でよく使いますが、一般的にはかなり広い意味で使用されています。
メンタルヘルスを考える上では、この「ストレス」という言葉を「ストレス要因」と「ストレス反応」の 2 つに分けて考えます。
「ストレス要因」とは、その人にとって負担となるような出来事や刺激のことです。「ストレッサー」とも呼びます。
「ストレス反応」とは、ストレッサーによって引き起こされる精神症状、身体症状、行動の変化のことを言います。
ストレス反応が強い状態が持続し、症状が常態化すると、ストレス病 (うつ病、高血圧症、胃・十二指腸潰瘍、心筋梗塞など) になります。
ストレスが現れるメカニズムとは
実際に人がストレスに直面したとき、健康障害が引き起こされるメカニズムを理解しましょう。
ストレッサーに直面すると、まずその苦痛や負荷の度合いが大脳皮質で認知され、評価されます。この情報は大脳辺縁系へと伝達されて、不安や怒りなどの感情を引き起こします。
感情を引き起こすのは、神経伝達物質です。(アドレナリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンなど)
神経伝達物質は気分や意欲、活動性などに関連しており、この神経伝達物質の生成や伝達が阻害されるとメンタルヘルス不調が起きるのです。
不安を感じたときに鼓動が速くなる、落ち込んだときに食欲がなくなる…など、心と身体を結ぶ役割を持つ。
自律神経系の中枢は視床下部にあります。
強いストレスを感じると、交感神経系が優位になり、アドレナリンが副腎髄質から、ノルアドレナリンが交感神経末端からそれぞれ血中に放出されます。
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メンタルヘルスの基礎知識
この節では、メンタルヘルスに対する基本的な考え方、労働者によくみられる不調・精神疾患についての知識が問われます。
メンタルヘルスの考え方
厚生労働省によると、メンタルヘルス不調は「精神および行動の障害に分類される精神障害や自殺のみならず、ストレスや強い悩み・不安など、労働者の心身の健康、社会生活および生活の質に影響を与える可能性のある精神的および行動上の問題を幅広く含むものをいう」と定義されています。
非常にむずかしく聞こえますが、簡単に言うと「心の不健康状態」を広く指す言葉です。
メンタルヘルス不調のサインとなる行動は、例えば「パフォーマンスの低下」や「勤務状況の変化」などが挙げられます。
労働者によくみられるメンタルヘルス不調・精神疾患としては、主に以下が挙げられます。
- うつ病
- 躁うつ病
- 統合失調症
- 適応障害
- パニック障害
- 睡眠障害
- アルコール依存症
検定試験では、ボリュームは少ないながらも、上記の精神疾患についての問題は頻出します。
本記事では取り扱いませんが、それぞれの疾患について、ぜひ特徴を理解しておくようにしてください。
メンタルヘルスに対する正しい態度
心の健康問題 (メンタルヘルス) に対しては、まだまだ誤解や偏見を持っている人がいるのも事実です。
しかし、誰もがメンタルヘルス不調になる可能性を持っています。
さらに、メンタルヘルス対策を講じることは企業の経営活動においても大きな意味を成します。
ここで押さえておきたいのが、DALYs についてです。
DALYs とは、2010 年に行われた調査で、日本における疾病や傷害を原因とする平均余命短縮および QOL 低下による損失の合計を表したものです。
この調査結果を見ると、うつ病が 12 位、不安障害が 23 位、統合失調症が 24 位となっています。
メンタルヘルス不調による健康損失とそれによる労働力損失は、決して小さいものとは言えないのです。
おわりに
今回は、第 2 章「ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識」の中からポイントをまとめてお伝えしました。
みなさん、合格目指して頑張りましょう!
\ 公式テキスト /
第 3 章「職場環境等の評価および改善の方法」については、こちら👇